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Fri.07/06. 2007

国内でも承認へ効果には限界も

 髪が抜けて薄くなるのを気にしている男性は多い。脱毛を抑える外用育毛剤の新製品が次々に登場しているが、これに加え、初の「飲む脱毛治療薬」が今月にも、厚生労働省から製造承認されることになった。これまで経口薬は、一部の医師が個人輸入して使っていたが、早ければ年内にも医療機関での処方薬として発売される見込みだ。

 外用育毛剤は、頭皮からしみ込ませ、血行を促進することで、髪の毛を作る毛母細胞を活性化するのが主流だ。これと全く異なる仕組みで作用するのが、飲む脱毛治療薬「フィナステリド」(商品名・プロペシア)。

 男性の脱毛症の一因は、精巣などから分泌される男性ホルモンの一種、テストステロンにある。全身の骨や筋肉の成長を促すが、髪の毛を作る毛母細胞では、酵素(5α―リダクターゼ)によって、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変わる。このDHTが、毛母細胞の働きを抑えるたんぱく質を作るため、毛母細胞が死に、脱毛が起きる。

 フィナステリドは、酵素の5α―リダクターゼの分泌を抑える働きがある。米製薬会社メルクが、まず男性ホルモンによって進行する前立腺肥大症の治療薬として発売したが、脱毛を抑える効果にも注目し、開発した。初の経口の脱毛治療薬として、既に世界60か国以上で使われている。国内では未承認で、一部の医療機関が個人輸入して使っていた。

 その一つ、東京都新宿区の城西クリニック(小林一広院長)では、既存の外用薬と併用し、フィナステリドの錠剤1個を毎日1回服用する。

 メルク社の日本法人・万有製薬によると、国内の20~50歳の男性を対象に、フィナステリドの効果を、薬効のないプラセボ(偽薬)と比べた治験では、この薬を1年間使った132人の頭頂部の写真を撮影して評価したところ、58%の人が脱毛部分に頭髪が増え、40%は現状維持だった。一方、プラセボでは現状維持が7割だったが、2割の人は脱毛が進んだ。

 治験に携わった東京医大皮膚科教授の坪井良治さんは、「外用育毛剤でも、ある程度効果は見られる。外用育毛剤との比較は難しいが、目に見えて頭髪量が増えるという意味では、フィナステリドの方が高い効果が期待できる」と話す。

 ただ、効果の程度には個人差がある。坪井さんは「根本的な治療ではなく、服用をやめると脱毛が始まる。顕著な効果が期待できるのは半年までで、その後はあまり改善は見込めない」と話す。決して“夢の薬”ではない。

 この薬の処方は男性に限定される。米食品医薬品局は「妊娠中の女性が飲むと、胎児に先天異常などが現れる可能性がある」と警告している。

 製造承認後、製薬会社が保険適用を申請するかどうか未定だが、適用されない場合、医療費は全額自己負担になる。城西クリニックでは、1か月に1回の診察で3万円程度かかるという。

 脱毛症は、食生活など生活習慣、ストレスなどもかかわっていると考えられており、生活習慣を見直すことも、髪の健康には大切だ。(科学部 安田幸一)

2005年10月3日  読売新聞)


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